「オフショア開発」でググってみた

タイトルの通り「オフショア開発」をキーワードにググってみた。
目的はこうやって書いたブログ記事が検索結果にどのように表示されるのかを確認するため。
別のこの記事を以てどうこうしたいわけではなく、ただの興味から来たものでした。

 

消えた?中国

昨年、あるオフショア企業のプライベートセミナーの講師を依頼され、このネタ整理のために実はこの検索は行っていました。
この時気付いたのが、かつてのオフショア開発のメインプレーヤーであった中国もしくは中国企業の記事がほとんどなかったことでした。
いくつかヒットするのも日系企業の記事によるものでした。
そして今回やってみたところ、前回同様にヒットするのはベトナムに関連するものばかりでした。
これは昨年も同じ傾向にありましたが、それがより進んだ形です。
また中国に関連するものはさらに少なくなっていました。
キーワードを「オフショア開発 中国」で検索してみると、日程企業のサイトまたは中国オフショアに関連するネガティブな面をネタにした記事(それもだいぶ古い)がヒットします。
かつてのメインプレーヤーのサイトを見ると、オフショア開発を前面に打ち出すのではなく、日本法人が大きくなりここがSI会社として機能し、バックエンドに中国本体がいるようなやり方をしているように見えます。

 

オフショア開発の成否記事の増加

目につく記事にオフショア開発プロジェクトの成否ポイントを考察するものがあります。
ただ読んでみると目新しいものはなく、別にこれを知ってたからプロジェクトがうまく機能するというものでもなく、あくまでも選び方の際に注意すべき点などに言及しているものがほとんど。
ただ一点だけ良い記事がありました。
「オフショア開発成功の鍵は、 目指すゴールやビジョンの共有にあった!」
これです。
ベトナムのオフショア企業の成功事例のインタビュー記事ですが、言っていることがただただ正しい。
オフショア開発の成否ポイントはこの記事に書かれているところにほとんどあります。

 

オフショア開発のプロジェクトの形態

他ではオフショア開発のプロジェクトの対応体制や実行方法についての記事が多いですね。
前者ではラボ型か受託型か、についての言及。
後者ではウォーターフォールかアジャイルかについての言及。
ラボ型か受託型か、については、オフショア企業は商談の際にラボ型のが楽なんでいろいろ言ってはラボ型へもっていこうとする企業が多いです。
確かに出す側も終わりの定義が曖昧なラボ型のほうが楽ですし、フレキシブルと言えます。
なんちゃってアジャイル開発が横行している現在ではラボ型の方があってます。
逆の受託型で見積もりをお願いすると、やたらバッファを積んでこられて引いてしまうことも少なくありません。
オフショア企業側もこの点に関するプロジェクトの実態活動と原価管理、見積もり計算をもっと磨いていい見積もりを作れるようになってほしいと切に願っています。
ウォーターフォールかアジャイルか、については、流れ的にアジャイル押しが多いのですが、元々ウォーターフォールでのプロジェクト実施があったからこそオフショア開発というやり方が可能になったのだが、この実施部分をあまり見ずにアジャイルを選択するのはどうかと思っています(おかげでアジャイルという名の小さいウォーターフォールを回しているなんちゃってアジャイルになっていることが多い)。
またシステムの規模、性質、ライフサイクルなどからプロジェクト実施方式への適正という部分もあるので、安易にどちらというのはどうかとも思います。

 

結果を見て

今回、検索結果を最後まで見てみました。
なかなか疲れましたが、なかなか面白い体験となりました。
以前関係していた企業の現状を知り一喜一憂したり、オフショア開発が特別ではなく普通の手段になったことを感じるほど身近なものに感じることができました。
日本法人を何故そこに作る?みたいな企業や日系企業が現地進出し、あり得ないほど手を広げていたりして関心をしたり、、、
私自身もオフショア開発は特別な手段ではないと考えてますが、ただ成功には秘訣があると思ってますので、この辺をうまく情報発信していければと思っております。